メンテナンスの内容

やすおか歯科クリニックのメンテナンス(定期検診)の内容は次の通りです。

  • クリーニング(PMTC、※バイオフィルムの除去)
  • 歯磨きの確認
  • 粘膜の状態確認
  • 入れ歯を使用している方への入れ歯の洗浄
  • 小児に対して、フッ素塗布におる歯質の強化
  • 口腔内写真、歯周病検査、X線写真によるチェック(年1回程度)
  • 虫歯、歯周病、不適合冠などのチェック

時間 30~60分
時期 1~3ヶ月に1度
費用 健康保険適用

※メンテナンスでご来院の際は、普段お使いの歯ブラシをご持参ください。

毎日しっかり歯磨きをしていてもむし歯ができたり歯石がついてしまうのは「バイオフィルム」が原因です。バイオフィルムは歯ブラシだけでは除去しきれません。
クリニックでは歯の表面だけではなく、歯と歯茎の境目のお掃除も行います。また、歯周病や不適合冠の早期発見にもメンテナンスが有効です。
お口の健康維持のため、ぜひお気軽にお越しください。

バイオフィルムとは

お口の中にいる様々な種類の細菌が集まり、手を取り合って膜(バイオフィルム)を作ります。台所や洗面台の排水溝に付着するヌルヌルと同じです。
この膜は歯ブラシや洗口剤や抗菌薬を使っても完全に破壊することが出来ません。専門的なクリーニング(PMTC:Professional Mechanical Tooth Cleaning)によって除去することが可能です。
このバイオフィルムを放置すると、毒素をだす歯周病菌などにより歯周病のリスクが上がってしまいます。また、口臭の原因にもなります。

予防メンテナンスの重要性

歯のケアは、虫歯になったら治療することだけではありません。
虫歯にならないように歯医者さんで定期的にメンテナンスすることが重要です。

定期的に歯科検診を受けている人の割合
先進国の70歳の残存歯数

定期検診・クリーニングなどのメンテナンスを受ける割合が、日本は先進国の中でも少ないことがわかります。その結果、高齢者の歯の残存率が悪くなることが分かっています。

スウェーデン:
虫歯にならないために歯医者さんでメンテナンスをしてもらう→歯を失うことが少ない

日本:
虫歯になってから歯医者さんで治療してもらう・メンテナンスをしない→結局歯をほとんど失ってしまう

定期検診を受けることで歯を残せます

日本人だけの例を見ても、定期検診を受けている人と治療だけを受けた人を比較すると結果は明らかです。

日本人の年代別平均残存歯数

残存歯数が多いと健康に

入れ歯などではどうしても噛む力が弱まってしまいます。天然歯が多く残っていて何でも噛める人は長く健康でいられる傾向があります。

噛む力の比較
Miyaura et al J.OralRehabil(2000)

また、歯が多く残っている方は、歯科だけでなく他の医療費もぐっと抑えられるという結果が出ています。

歯の本数と医科診療費の関連
(北海道国民健康保険団体連合会 8020運動に基づく歯と全身の健康に関する実態調査2007)

定期的なメンテナンスで天然歯を残し、健康的で経済的な生活を目指しましょう!